外壁リハビリシステム

工法の選定

外壁の補修では、その仕上げの種類や劣化現象などの複合要因により、種々の工法が実施されます。

コンクリート打放し仕上げ

ひびわれ部

シール工法
Uカットシール材充てん工法
シリンダー工法

欠損部

エポキシ樹脂モルタル充てん工法
ポリマーセメントモルタル充てん工法

モルタル塗り・タイル張り仕上げ

ひびわれ部

シール工法
Uカットシール材充てん工法
シリンダー工法

欠損部

エポキシ樹脂モルタル充てん工法
ポリマーセメントモルタル充てん工法

浮き部

ピンニング工法
CPアンカーピン工法
タイル張替え工法

ピンネット

カーボ
アクアバインド

事前の調査診断

改修工事は事前に必ず調査を行わなければなりません。調査には予備調査から、機器を使った調査まで種々あります。特にコンクリート面は、凍結、塩害、中性化、アルカリ骨材反応などの影響を受けて傷んでいる場合がありますので慎重な調査をする必要があります。
予備調査


新築時の設計図書や過去の修繕記録を調査する。

本調査(一次、二次、三次)


目視、打診などにより、損傷の具合を確認するために実施する。

施工調査


選定された改修工法を施工するのに必要な情報・数量を得るために実施する。

主な調査方法

1. 目視による外観調査

建物の外観状況を観察し、ひび割れ状況、浮き状況、欠損、爆裂の状況、シーリング劣化状況などを把握します。

目視による外観調査

2打診、実測による調査

クラックスケールなどを用い、ひび割れの幅、延べm数を確認したり、テストハンマーなどによる打診を行い、モルタル・タイルの浮きの位置や延べ㎡数を確認します。

打診、実測による調査

外壁リハビリシステムのプロセス

STEP 1 事前調査

一次調査
外観・目視により大まかな現状の傷みぐあいを把握します。

二次調査
ハンマー打診調査などでさらに状況を詳細に調べます。

数量調査
補修の必要な浮き面積(㎡数)ひび割れ延長(m数)
欠損部の数量など把握します。


[関係書類]
  • 調査報告書の作成(調査写真・調査図など)
  • 数量表の作成


STEP 2 工法の選定

足場作業・ゴンドラ作業の検討

各損傷に応じた補修工法の検討


[関係書類]
  • 工事(施主)計画書の作成

  積 算  
 改修(リハビリ)に必要な経費を算出します。


[関係書類]

  • 見積書の作成

STEP 3 設計・発注

工法・材料を充分に検討して設計図書を作ります。


[関係書類]
  • 設計図書の作成(図面・仕様書など)
  • 施工仕様書の作成(施工要領書)


STEP 4 工事

足場仮設~改修工事
足場仮設後、数量の再調査を行い補修の必要な定数を把握します。
外壁の補修(下地処理、注入など)を行います。
塗装仕上げなどをして工事を終えます。


  確 認   補修効果の確認
 引張試験やコアボーリングなどで注入などの効果を確認します。

STEP 5 検査

仕様書通りの適切な工事が行われたかどうか現場検査を行います。



STEP 6 完了

施主に引渡しをして完了します。


[関係書類]
  • 工事報告書の作成